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語学教室!
春ももう間近と思われるほど夕陽を多く見られるようになった、ある日の夕暮れ時。
一人の青年が、辺りを振り返ることなく、一点を見詰めるかのように、目的のモノに向かって歩いていた。
彼の身長は高く、その髪は夕陽が反射して輝いていた。
大概の女の子は、彼を見て振り返ざるをえなくなるが、彼は全くそれに気付く事はなかった。
彼は用を済ますと、行き慣れたファーストフード店へと足を運んだ。 そこは、彼がまだ院生と呼ばれていた頃、仲間達と多くの時間を過ごしたところだ。
今の彼は、もうじきプロと呼ばれる事への喜びと不安が入り混じっていて、その頃との差が、彼には微笑ましくもあった。
彼がいつもの席につこうとすると、そこには幾度となく同じ時を過ごした、見慣れた姿があった。
彼らは向かって座っていたが、奥に座る少年が,青年の姿を見つけるなり嬉しそうに叫んだ。
「伊角さん!」
伊角と呼ばれた青年は、少年に微笑み返しながら、空いている席に座った。
「何だ、和谷と進藤も来てたんだ」
もう一人の、進藤と呼ばれた少年は、和谷の隣に座った伊角を見ながら、今話していた話題をもう一度繰り返した。
「もうすぐ北斗杯の予選が始まるでしょ。それで。
そう言えば、塔矢が語学教室に通い出したって言ってたけど、それも関係あるのかな?」
「語学教室?」
伊角は興味ありげに、ヒカルに問い掛けた。
「うん、何でも国際棋線でも使えるようにとか何とか、でもすぐに使いモノになんか・・・」
ヒカルが言い終わるまもなく、伊角は既に自分の世界に入り込んでいた。
「伊角さん?」
和谷が心配そうに、隣に座る伊角に問い掛けると、振り向いた伊角の目は、明らかに和谷を見ていなかった。
「北斗杯・・・に来るかな?」
伊角は和谷を通して、楽平を見ていたのだ。
「だから伊角さんには言っちゃいけないって言っただろう、進藤!」
完全に意識が飛んでいる伊角を放っておいて、見を乗り出すようにして、和谷はヒカルに言った。
「だって、そんな事言われても、おれ知らないもん」
ヒカルは慌てながら、和谷の隣に座る伊角をチラッと見た。
ヒカルと目が合うと、伊角は満面の笑みを溢れんばかりに浮かべながら、こう問い掛けた。
「日常会話くらいなら、どれくらいで習得できるのかな?」
ヒカルと和谷は、それ以上答えることなど、出来る術も無かった。
この後、伊角が語学教室に通い出した事は、言うまでも無い。
実際には楽平が北斗杯に来なかった事を知った伊角の落胆は、また、計り知れないものがあった。
***
「浮かれ祭り」に参加した時にふっと思いついたネタ。
伊角さんがへたれですね(^^;
でも、楽平が日本に来ると密かに期待してそう(笑)
中国棋院にいた時、全然会話が成立しなかったし、今度こそ!!みたいな。
正●丸(アニメでは和谷薬ですv)も常備でスタンバってた事でしょう(笑)
管理人:夢萌
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